最近、同じクラスのを見ると激しい動悸がする。




何でこんなにバクバクしてんだよ!と、毎回赤面するくらいだ。




このままだと、いつか絶対に死ぬんじゃないかとさえ思う。てか、絶対死ぬ。




ったく。いったい何なんだよ!俺、どーなってんだよ!頭をガシガと掻いていると、問題のがやってきた。




は俺を見て、心配そうに「日番谷君、どうしたの」と尋ねてくる。




あーまただ。心臓がバクバクいってる。顔にも血が上ってきたのか、熱い。




きっと赤面してる。どうすんだよ、この状況。




てか、何て答えりゃ良いんだ?数秒悩んだ俺は「ちと、体調が悪くてな」と、ありきたりな理由を言った。




我ながら、馬鹿だなと思う。「体調が悪い」って、今さっきまで体育を平然と受けていた奴の台詞かよ。




俺ってを目にすると、もう冷静に物事を考えらんないんだよなあ。これからやっていけんのか?




そんな事を考えていると、目の前にいるは「大丈夫!!?保健室行く?!」と、慌てていた。




そんなを見て俺は、可愛いなと思った。普段女子を可愛いなどと思う事はないのだが、はどうやら別のようだ。




自分のことがわからないなんて、俺はやっぱり馬鹿なのかもしれない。いや、阿呆か?




そんなくだらない事をまた考えた後に俺は、「大丈夫だ。心配してくれてありがとうな、。」とお礼を言った。




は頬を赤くさせ、「無理しないでね!」と言い、席へ戻って行った。




そして、ふと時計を見ると、あと5分で授業が始まる時間だった




だが、俺はそんなことは気にもせずに、後の席の黒崎に、のことで色々と話す。




すると、黒崎は驚いた顔で(いや、間抜けな顔で)「お前、本当にわからないのかよ!」と言ってきた。




「わからないって、何がだよ。」俺は、少し眉間に皺を寄せて反論をした。




そんな俺に黒崎は、頭をポロポリと掻きながら、何がわからないのか教えてくれた。




それは、俺を赤面させるのに時間はかからなかった。














「そいつは、恋ってやつだ。」

俺はその日から、を見る目が変わった












日番谷冬獅郎オンリー参加型夢小説企画「36℃」さまへ
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